2005年10月02日

エンレイソウの実

みつばちプロジェクトさんコメントをいただいて思い出しました。ブナの実は、稜(そば)があり食べられることから、地方によっては「ソバグリ」や「ソバグルミ」と呼ばれるようです。

■「ソバ」からさらに思い出したのが、エンレイソウの実。町内のおじさまから「子供の頃に山で、エンレイソウの実をおやつとしてよく食べたんだよ。ソバの実に形も似ているしさ」と聞いたことがあります。
■エンレイソウの仲間は、古くから「ヤマソバ」という名で親しまれてきたそうですよ。

エンレイソウ_all.jpg
【写真】花をほころばすエンレイソウの姿

■エンレイソウは、まだ落葉樹の木々たちが葉を広げる前に、早春の柔らかな陽射しをいっぱいに浴びて花をほころばせます。茶褐色の地味な花ですが、大きな3枚の葉を広げる姿が特徴的です。

エンレイソウ_花.jpg
【写真】春の柔らかな陽射しを浴びて、エンレイソウの花がほころぶ

■漢字で書くと「延齢草」。エンレイソウの仲間の一つ、オオバナノエンレイソウ(大花の延齢草)は生活史がよく調べられていて、花を咲かせるまでに10〜15年かかり、個体の寿命も相当に長いようです。

■夏には実を熟します。果実に潜むタネは、カタクリなどと共通してアリが運ぶとのこと。
■そして、肝心のエンレイソウの実ですが・・・・残念ながら、しっかりと観察していません(=_=;) 来シーズンの課題だ・・・・

エンレイソウ_June.jpg
【写真】落葉樹の木々が森の天井をすっかり覆った6月、エンレイソウの緑の果実も随分と大きくなってきた。ここまでは観察していたんだけど(^_^;

■アイヌの人々は、オオバナノエンレイソウを「エウマリ」と呼んで、その実を食したそうです。本によっては、エンレイソウの実の味を「奥ゆかしい甘さ」と表現するものもあります。

オオバナノエンレイソウ_all.jpg
【写真】こちらはオオバナノエンレイソウ。開拓時代の北海道でも、この実を食べたそうな

■一方で、エンレイソウ自体は、サポニンを含む有毒植物でもあります。地下茎を、食あたりの薬にしたそうですが、毒と薬とは紙一重という例でしょう。実も、食べ過ぎには注意とのこと。

■ヤマソバの実は奥ゆかしい甘さ。かつてのおやつは、一体どんな味がするのか?ちょっぴり気になります。

※山の幸を食するという文化は、失われつつあると個人的に実感しますが、植物や動物たちのことも考えて、過度の採取には注意したいところですm(__)m


【参考にさせていただいたサイトをご紹介】
北海道人>>北の森の踊り子 オオバナノエンレイソウ
 「エンレイソウといえばこの人」と言っても過言ではないだろう大原雅さんへのインタビュー。オオバナノエンレイソウについて、分かり易く解説されています。



posted by happyisland at 23:55| 岩手 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らしの中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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