住田町の「上有住(カミアリス)地区伝統的生活技術を伝える会」の事業によるものです。生徒は、私と森の案内人講座を受けているKさんの二人。先生は、まもなく八十に手が届くジロウ先生です。
篠竹は、イネ科メダケ属で、多年生常緑笹のアズマネザサ(東根笹)。竹に比べて背が低く、節と節の間の「稈(カン)」が細く長く、成長後も竹の皮が残るタケササ類です。住田町では、竹細工というとこの篠竹が使われます。山の中に生えていると聞きますが、まだ見たことがありません。
毎回、ジロウ先生の自宅の工房で教わっています。篠竹をザル作り用に先生が加工し、準備しておいてくださいます。 竹細工初心者の私達は、ザルを作るための竹の編み方に集中です。

ザルは、底から三回編み方を変えながら、編み上げていきます。 先生の手つきを見ていると簡単にそうに見えるのですが、いざやってみると、思うようにいきません。kさんと「あれっ?あれっ?」と言いながら、四苦八苦。



ジロウ先生に、「竹にごまかされるな〜。」と言われるけれど、ごまかされ、遊ばれ、先生に笑われてばかり。それでも、なんとか先生の助けを借りながら、初めての作品ができました。


ジロウ先生のお言葉:一般的な竹細工は、竹の外を取って中身を使う。
篠竹は、中味を取って、皮を使う。
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手前ミソ的だけど、一枚目の写真は本当に素晴らしいねぇ・・・・ほれぼれしてしまいました。すごく雰囲気が出ているし、柔らかな光の差し込み方もワンダフルだよねぇ(~~)
作る過程の写真も、ある意味幾何学的で、とても素敵だと思ってしまった。
先輩方の持つ技術って、本当にすごい!!