2006年08月09日

レモンの香りの正体

■ご無沙汰しています。こちら「森のアロマ研究所」。研究員のhappyislandです(^^)/
※投稿が滞るうちに、seesaaのサービスがパワーアップしていて・・・・(;^_^A

■皆さんは、蝶の匂いを嗅いだことはありますか?

■先日開催した森の案内人講座のテーマは「蝶」でした。
■住田町に生息する蝶を一種一種教えていただいた、感激するほど博学なS先生。「ちょっと匂いを嗅いでみてください」と捕まえた蝶は、この種類でした。

スジグロシロチョウ?

スジグロシロチョウ?


■写真の蝶は、スジグロシロチョウでしょうか?エゾスジグロシロチョウという見た目がそっくりのチョウもいて、初学者の僕はまだ識別できないのですが・・・・

スジグロシロチョウ
▲こちらはスジグロシロチョウかな?

■このチョウは、モンシロチョウと同じ仲間(シロチョウ科)だそうです。今では、モンシロチョウよりもずっとよく出逢う蝶だとの事。その気になって蝶を探すと、みなさんの周りを飛んでいるかもしれません。

■肝心の匂いですが・・・・なんと、レモンの香りがするのですよ!本当に驚いてしまいました。

■『チョウの生物学』によると、スジグロシロチョウやエゾスジグロシロチョウは、柑橘類に含まれるシトラールという物質を分泌しているそうです。
■図鑑によっては、「バニラの匂い」とも表現されています。
■なぜ匂いを放つのか?これは、性フェロモンだそうで、(エゾ)スジグロシロチョウの場合は雄が匂いを放って雌を誘うようです。

s060730-251C.jpg

■またこの匂いは、「発香鱗」と呼ばれる鱗粉から分泌されるそうな。
■そもそも発香鱗をもつチョウの仲間は、アゲハチョウ科、シロチョウ科、タテハチョウ科などなど、数多く知られているそうです。匂いを感ずることはできるのかな・・・・?



■後日、森の案内人のおじさま方と種山の森を散策した時のこと。「おいおい、すごく美しい蝶がいるぞ!」とおじさまが指さす先には・・・・

アサギマダラ

■「渡りをする蝶」として有名なアサギマダラが悠然とヒヨドリバナの蜜を吸っていました。体まで水玉模様なのですね。その美しさに、みんなで見とれて時が経つのも忘れてしまいました。
■アサギマダラは、羽根にマークを書いて渡りの経路を調べる「標識調査」が盛んに行われているようです。台湾から滋賀県まで渡った例もあるそうで、移動距離は1,500kmを越えることも。
■夏に出逢ったこのアサギマダラは、避暑地に種山の森を選んだのでしょうか?

■ちょっと調べてみると、アサギマダラもフェロモンのような物質を分泌するそうです。う〜ん、蝶の世界は奥が深いなぁ。
■最近は、種山の森を舞う蝶が気になって仕方がありません(⌒‐⌒)


【本ブログ内の蝶に関する記事】
■県北のフィールドから>(06/05/26)冬を越す蝶たち
■自然のしくみ>(06/05/04)カタクリへの使者
■投稿者のひとりごと>(05/10/16)二つ折りの恋文

◎蝶の図鑑をご紹介


猪又 敏男, 松本 克臣 / 山と溪谷社(2006/05)

■オススメの図鑑とは聞いていながら、在庫切れで入手できなかった本書。ついに「新装版」が出ました!(基本的には旧版と同じ内容との事)■日本で見られる246種の蝶が掲載されています。本書の特徴は、「標本写真・識別編」と「生態写真・解説編」との2部構成であること。標本写真で、識別のポイントが解説されているのみならず、美しい生態写真と解説がチョウの生活史を物語ります。■また実際に、野外でチョウを探すと、はねをたたんで留まった姿を観察することも多い。標本写真だけでは識別が難しかったりするので、生態写真があると便利かも。■各科の冒頭に要約された「科の解説」も初学者には参考になるはず。■フィールドに携帯できるサイズと重さなので、とても重宝しそうです。オススメ。




猪又 敏男 / 北隆館(1990/03)

■学芸員のSさんに教えていただいた蝶の図鑑。定番と言っても良いのでしょう。■とにかく蝶の姿(標本写真)と分布、食草(幼虫が食べる植物の種類)などが網羅されています。■厚さと重さからフィールドで持ち運ぶことはためらいますが、じっくりと家で調べるにはうってつけです。蝶の模様の妙を眺めるだけでも楽しかったりします。



※種山の森をきっかけに教えていただいた本は、ふみぐら@種山ヶ原にまとめています。
(現在、119冊収集)


ラベル:昆虫 チョウ
posted by happyisland at 00:14| 岩手 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 森のアロマ研究所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
森のアロマ研究員のhappyislandさん、こんばんは。(^^)/
チョウチョには逃げられてばっかり居るから、香りまでは確認できそうもないわたしです。

アサギマダラは毒草を食べて、その毒を体に貯めておけるから鳥にねらわれないんですよね。
結構よたよた飛んでるのに長距離を移動できるのが不思議だったんです。
ヒヨドリバナなどの蜜を吸わないと 男の子は大人になれないとか…いろいろ、面白い秘密のある虫ですよね。
綺麗だな、今年はお山で会えるかな?
Posted by はもよう at 2006年08月09日 23:15
*はもようさま*

早速のコメントをありがとうございます。
アサギマダラについて、よく分からなかったので┐(´ー`)┌ちょっと調べてみました。付け焼き刃ですが・・・・

アサギマダラは、「ピロリジジンアルカロイド類(PA)」という(舌の回らない)有害物質を積極的に摂取するようですね。ヨツバヒヨドリを好むのも、花蜜にPAが含まれているからだとか。

このPAが、性フェロモンの原料や防御物質になるようです。

ちなみに防御物質としてのPAは、ほ乳類やクモ類に対してかなり効果的のようで、鳥類に対してもある程度有効との事。

「男の子は大人になれない」というのは分かりませんでした(;>ω<)/

そーいえば、『アサギマダラ 海を渡る蝶の謎』という本を書店で立ち読みしたのですが・・・・今度、図書館で探してみます。

アサギマダラって、大きく美しいし、長距離を移動するって、ロマンがありますよね。わくわくします。
Posted by happyisland at 2006年08月10日 22:18
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