2006年07月04日

種山のツツジ

■種山ヶ原森林公園の見どころの一つは、初夏を彩るツツジの群れです。今年は、最新情報でお伝えできずに残念無念でしたm(__)m
■例年は6月から、3種類のツツジがが楽しめます。

■春から夏へと季節の移ろいを種山に告げるのは、ピンクの艶やかな「ムラサキヤシオ(紫八汐)」です。

ムラサキヤシオ

■今年は、たくさんの花をほころばせるムラサキヤシオに出逢いました。当たり年だったのかも。

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■気温が上がり、動きが活発になった虫たちも集まってきます。蜜を目指してごそごそ。

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■そして最大の見どころは、ムラサキヤシオの花が終わる頃、物見山直下を朱に彩るレンゲツツジの群れです。

レンゲツツジの群落
【写真】物見山直下のレンゲツツジ。2005年6月16日撮影

■レンゲツツジは、かつて種山ヶ原が牧草地であった頃の名残だと聞きます。花や葉に毒を含むため、レンゲツツジは馬や牛に食べられずに残ります。
■かつて住田町内には、山焼きをして牧草地を作り、家畜を山に放牧していた時代がありました。牧草地とした山々は、レンゲツツジの燃えるような朱色に染まったそうです。人と自然との関係が生み出した風景の一つですね。
■一方、放牧という営みが絶えつつある今、レンゲツツジの生息地は激減したのでしょう。レンゲツツジの個体数の減少は、他の地域にも見られるようです。

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【写真】モナドノックスを背景に、レンゲツツジのつぼみ。宮沢賢治が訪れた種山は、一面に草地が広がっていたのでしょう。

■種山のレンゲツツジも、厳しい環境条件で植物が縮こまる物見山付近には残っていますが、遅かれ早かれ、他の樹木に覆われてしまうのかもしれません。

■レンゲツツジの群れには、日本人の暮らしの変化が映し出されているのでしょう。

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【写真】物見山に吹く風雨の厳しさゆえか、矮小化したレンゲツツジにも出逢います。懸命にに大きな花を咲かせる姿が好き

■種山で出逢えるもう一種が「ヤマツツジ(山躑躅)」。花は、レンゲツツジに比べて小さく、葉っぱも丸っこいことが特徴です。

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■またレンゲツツジは、花と葉が別々の芽に入っているのに対して、ヤマツツジは、花と葉が一緒に芽に入っています(混芽)。

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posted by happyisland at 00:11| 岩手 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 暮らしの中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
happyislandさん、こんばんは。
へぇ〜、レンゲツツジは牧草地で栄えるんだ。
人の手が加わった場所が好きな植物のひとつですね。
おお、またひとつ賢くなったわ。

ツツジって見分けられなくて…。
うちの近所で見たのは、レンゲツツジかなぁ、ヤマツツジかなあ…。
そのうち、見分けられるようになったら記事を書こうと思います。
そう言えば、やっぱり定期的に草刈りされる場所に群生してました。
なるほどねぇ〜。(^^)〜☆
Posted by はもよう at 2006年07月22日 00:38
*はもようさま*

ものすごく亀レスですみませんm(__)mブログ復帰ました(^-^;

ツツジって、たくさん種類があって識別が難しい!と思ってしまいます。案内人のおじさまから諸説こもごも教えていただいて、やっとこさ分かったような。

最近、「人の手が加わった場所」が激減していることを実感する機会が多いです。今日書いた蝶にしろ、里山を生息地としていた種類は個体数が激減しているそうです。

ライフスタイルがすっかり変化し、人の暮らしの中から自然が隔離されて、里山の絶対量が減ってしまって・・・・いいのかしら、どうすれば?と考えてしまったりします。
Posted by happyisland at 2006年08月09日 01:41
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