2006年05月13日

ゼンマイ 男と女

■GW中に、案内人のおじさまと山へ行った時のこと。1年ほど疑問にしていた問題が解決しました。

■山の幸として有名な「ゼンマイ」。男と女があることを皆さんはご存じですか?
■町内のおじさまと山へ行くと、ゼンマイを見て「これは男ゼンマイ」、「こっちは女ゼンマイ」と区別するのです。

ゼンマイその1
▲女(だった気がする・・・・)

ゼンマイその2
▲これは女

ゼンマイその3
▲男が多数

■「丸っこい<ぜんまい>の部分を見て、膨らんでいるのが男、扁平なのが女なんだ」とおじさま。なるほど!そう言われてみると、上の2枚目と3枚目の写真では、男と女との区別がつきます。
■なぜ区別をするのか?それは、女ゼンマイしか食べないからだそうです。

■「男ゼンマイは美味しくないの?」という問いに、「食べたことはないけど、それがルールみたいなもんだから」とおじさま。

■さて、男ゼンマイに近づいて観察してみると、

男ゼンマイの胞子

■なんと、胞子がたくさん着いているではありませんか!女ゼンマイと比べると、その違いがよく分かります。

女ゼンマイ

■本やネットで調べてみると、ゼンマイには、胞子葉(=男ゼンマイ)と栄養葉(=女ゼンマイ)があるとの事。
■また、同じ株から胞子葉が先に、栄養葉が後から出るそうです。そう言えば、「男が先に出る」とおじさまが言っていたなぁ。

■胞子を持つ男ゼンマイを食べない、つまり、採らないということは、ゼンマイを増やすための心配りでしょうか。奥が深いかもしれない。

ゼンマイの男と女
▲左が女ゼンマイ、右が男ゼンマイになります。<男は採らない、女を食べる。>それが掟

■また、「女ゼンマイも採り尽くさず、必ず残すように」と教えられました。
■文末でご紹介するサイトには、「胞子葉は光合成をせず、胞子を作って生殖する(子孫を増やす)役目を果たし、栄養葉は光合成をして栄養分を稼ぐという役割分担がある」旨が書かれています。
■つまり、食べない男ゼンマイだけを残しても、女ゼンマイを全て採られた株は光合成ができないことになります。やがて枯れてしまうことにもなりかねません。

ゼンマイの「株」
▲写真右下に、茎の折れた跡がたくさん!分かるでしょうか?右上には、枯れた昨年の茎が残っています。「女を残せば毎年楽しめる」とおじさま

■僕が一番驚いたこと。それは、ゼンマイ採りのルールを教えて下さる方々が、<しくみ>を理解しているわけでは無いことです。きっと、当たり前の<ルール>として受け継がれてきたことなのでしょう。恐るべし、山村文化。

■「町外から来た人の中には、ゼンマイを根こそぎ採り尽くしてしまう人もいるんだよ・・・・」と聞いたことがあります。どうやら山菜がブームらしく、専門業者が根こそぎ採ってしまう場合もあるのでしょう。タラの芽を幹ごと切り採ってしまうヒドイ場合も・・・・

※そんな出来事が続き、僕の住む町では、町外の方が町有地内で山菜・キノコ等を採取することが禁止になりました。本気で怒っている地元の人と話す機会も多い。

■山の恵み「山菜」。ゼンマイに限らず、マナーを守って末永く楽しみたいものです。僕は、おじさま方からいただいて、食べる専門ではありますけど(^_^;

【参考にさせていただいたサイトをご紹介】
KOMERI.COM>>大場博士の「草木花ないまぜ帳」バックナンバーゼンマイ
 植物分類学の大家、大場博士のコラム。幅広い見識から、テーマとした植物の特徴に留まらず、人と植物との関係、日本で育まれてきた文化なども綴られています。素敵。何でこんな素晴らしいサイトを知らなかったのだろう・・・・
Yahoo!きっず図鑑>>ゼンマイ
 ここの動画が面白い。最初の映像は男ゼンマイ、次に女ゼンマイのような気がするのですけど・・・・マニアック?

◎山菜図鑑をご紹介


水野 仲彦 / 山と溪谷社(1999/03)

■「食」は、誰しもに欠かせないこと。山の恵みに興味を持つことは、山へと足を運ぶ最大の動機になるかもしれません。口の中に広がる山野の息吹といったら!■ポケットサイズの本書は、山菜約140種の特徴、採り方、利用部位、食べ方などがコンパクトにまとめられています。ヤマケイの図鑑だけあって、写真もきれいです。■山菜採りで注意したいのは、山菜と似ているために誤って摘んでしまう有毒植物。本書には、毒草25種も掲載されています。■「かつて山菜、いま鑑賞したい野草」の紹介も自然に優しい。■野外に持ち運べて重宝します。オススメ。



※種山の森をきっかけに教えていただいた本は、ふみぐら@種山ヶ原にまとめています。
(現在、105冊収集)
posted by happyisland at 23:38| 岩手 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | 暮らしの中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
happyislandさん、今晩は♪
素敵な写真のブログですね(^^)。
ゼンマイの男女は良く判りませんが、
ゼンマイには、胞子のうをつける胞子葉と
胞子のうをつけない栄養葉とが有る様です。
栄養葉が女なんでしょうか?
食べられるのも栄養葉みたいです(^^)。
Posted by ちむぐくる亭 at 2006年05月14日 02:29
こんにちわ。
うちの母もゼンマイ取りが趣味で,
毎年とってきて狭い中庭に干しています。
男ゼンマイと女ゼンマイって
ちゃんと理由があるんですね。
ただおいしくないから
とらないのかと思っていました。
だとしても,
happyislandさんの言うとおり,
それが理にかなったルールとして
伝えられているところがすごい。
次の世代にも伝えていかなきゃ
いけないことですよね。
ありがとうございました。
Posted by サリー at 2006年05月14日 12:45
*ちむぐくる亭さん*

早速のコメントをありがとうございます。ちむぐくる亭さんのおっしゃる通りで、食べられるのは栄養葉のようです。【クリックして・・・・】の所をポチっとしていただければ、続きが読めますm(__)m
ブログもいろいろとフォーマットがあって、このブログでは、記事の先を読むのが分かりにくいのかもしれません。これって、皆さんに読んでいただくためには重要なことですよね。僕も、ちむぐくる亭さんの記事にTBしようとして、分からなくて、そのまま諦めてしまいました(^^;)
ちと、蛇足が長くなりましたが・・・・今後ともよろしくお願いいたします!
Posted by happyisland at 2006年05月16日 01:01
*サリーさん*

お久しぶりです(^O^)/ コメントをありがとうございます。イイタイコトをご理解いただいて、投稿者冥利につきますm(__)m
僕自身も含めて、山菜って採らなくなっているのかなぁ。ゼンマイを食べるまでの過程は手間がかかるようなので、お母さんはすごいですねぇ。食べるという習慣が当たり前って、さらにすごい事だと感じます。

コメントをいただけると励みになります。またよろしくお願いします(⌒‐⌒)
Posted by happyisland at 2006年05月16日 01:06
腕時計 電波時計 腕時計 http://www.mkgp.info/
Posted by 電波時計 腕時計 at 2013年07月28日 04:38
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