2005年09月30日

コブシの実

■散策道にコブシの実が落ちていました。

コブシ_集合果.jpg

■実が集まった果実をまるごと落としてしまうようです。これは、同じモクレン科のホオノキとも共通する特徴です。
■葉をすっかり落とした晩秋、森へ寝ころんでコブシの木を見上げると、鳥が実を盛んについばむ様子を見たことがあります。写真のように落ちた実は、小動物に運ばれていくのでしょうか・・・・?

■先日トラックバックいただいたみつばちプロジェクトさんの記事で、コブシの清楚な花がこんな実になるなんて!と驚かれていました。確かに(^-^;

コブシ_花.jpg

コブシ_花up.jpg
【写真】種山の森で春にほころんだコブシの花

■こんな清楚な花が、あんな形の実になるなんて不思議ですよね。果実の形を「拳」に見立てて、「コブシ」と呼ばれるようになったとする説もあるようです。

■ちなみに、コブシが含まれるモクレン科は、比較的に古くから独立した系統で、原始的な姿をとどめる仲間だといいます。植物の祖先がどの様な形をして、どの様なしくみを持っていたのかを推測する上で重要とのこと。

■またコブシは、日本人の暮らしとも古くからの関わりを持つようです。
■コブシの木は、春、まだ葉を開く前に白い清楚な花を目一杯ほころばせます。この美しい花を、田の神が訪れた依代として農作業を始める目安としたようです。東北地方では、田打ち桜や種蒔き桜とコブシを呼ぶ地域もあります。

■季節が巡り、花から実へ。公園のおさんぽ日記さんの写真で、この赤い実の中に可愛いハート形のタネが入っていることを知りました。風変わりな拳の実に潜んだ恋心のタネ。今度確かめてみよう(^o^)/


【参考にした主な本とサイト】
福原のページ(植物形態学・分類学など)植物形態学9-1. 被子植物の系統樹と分類
 福岡教育大の福原さんのサイト。植物形態学のページは、素晴らしいの一言です。勉強させていただいてます。


木村 陽二郎, 植物文化研究会 / 柏書房(2005/04)

■約1,500種にも及ぶ植物について、人と植物との関係=文化などが簡潔にまとめられています。廉価版のため、内容に比べると価格もお手ごろです。



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2005年09月28日

秋の色

050927-森の様子.jpg

■里では稲刈りが進むこの時季。
■紅葉にはまだ早い種山の森ですが、森の中を見渡すと、秋の色が目につくようになりました。

■今日は、紅色を探してみましたo(^o^)o

【森の中で紅色を探してみる〜クリックすると続きが読めます】
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2005年09月26日

秋が長ける

■センブリが隠れんぼ。
センブリが隠れんぼ.jpg


どんぐり.jpg

■昨年に比べて今年は、どんぐりの実りがよくないようです。ブナの実は、昨年に比べてよく見かける気がしています。

■秋が長ける。

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造形美

先日投稿した蜂の巣と格闘してきました・・・・完全防備で行きましたが、初めての経験で怖かった。
■「蜂の巣があるのは当たり前。それが自然」という声もありましたが、あれほど散策道に近いと、来られた方々が襲われる危険性もあるので仕方がない。

■それにしても、蜂の巣の形にはつくづく感心しました。
ハチの巣.jpg

■規則正しい六角形。まさに自然が生み出した造形美でしょうか。

■帰り道、「昔は、蜂の子をエサにして釣りをしたなぁ〜」との先輩談。
■そこで思い出したのは、先日、50代のおじさまから聞いたお話です。イワナは非常にどう猛で、カエルやネズミ、さらにはヘビまで食べるといいます。そのイメージがあるのか、この辺の人は、あまりイワナを食べないそうです。骨が硬いことも手伝っているようですけれど。

■個人的にはつい先週、さばいたマムシを洗って焼く経験もしました。
■何だかブラックな投稿で気分を害する方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身は最近、「いただきます」の言葉が心に響いています。

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2005年09月24日

サワガニ

■先日、森の案内人のおじさま方と再び種山の森を飛び出して気仙川へ行きました。帰り際、少々寄り道をして、ある生き物を探しに沢へ入りました。
■ある生き物とは・・・・いました、いました(≧∀≦)/

サワガニ1.jpg

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2005年09月23日

ハチにご用心

■今日、森林公園内の草刈りをされている親方がハチに刺される事故がありました。大事には至らず、一安心しました。
■原因は、どんぐりの広場にある小屋の周りを草刈りしていた際、小屋に作られていたスズメバチの巣を刺激してしまったようです。刺されたハチは、地元で「アカバチ」と呼ばれる「キイロスズメバチ」だったとの事。

■「ハチに2回目に刺された場合は危険」と聞きませんか?1回ハチに刺されてハチ毒に対する抗体が体内で作られると、2回目には「アナフィラキシーショック」と呼ばれる、血圧低下や呼吸困難など生死に関わる全身的な症状に陥ることもあります(必ずしも2回目に、アナフィラキシーショックに陥るわけではありません。ちなみに私は、ハチに刺されたことはあるものの、ハチ毒アレルギーの検査結果は陰性でした)。

■森の中に入るということは、自然の営みの中へ踏み入れるわけで、100%安全というわけではありませんよね。
■ハチの危険を避けるためには、ハチの事を知るべきだと考えました。そこでハチ刺されについて、少々調べて整理してみます。


ハチ刺されへの基礎知識

■まず、ハチの方から人に攻撃を加えるのは、スズメバチやアシナガバチといった、女王蜂や働き蜂がいて集団で生活する仲間(社会性を持つハチ)だそうです。
■8月〜10月にかけては、ハチのコロニーが大きくなること、オオスズメバチが他種のスズメバチの巣を襲うために警戒心が強くなることなどから、ハチの攻撃性が強まり、ハチ刺され事故が多く発生するとのこと。
■ただし、振動を与えるなど巣を刺激しない限りは、ハチが襲ってくることは稀なようです(これは、山仕事をしている方も話していました)。
■ハチが飛んでくると、ついつい手で追い払いたくなりますよね。しかし、手を振り回すなどの急な仕草は、かえってハチを刺激するようです。スズメバチは、見張り役の働き蜂が巣の周りを警戒して飛んでいるそうなので、ハチが体の周りを飛ぶ場合には、その場から焦らず静かに立ち去ることが基本だと思います。


ハチ刺されに対する予防策

■ハチの巣を完全に見つけることなんて不可能。そこで、ハチに刺されないよう身支度を整えて森へ入ることも必要ですよね。
@黒っぽい服装は避ける:ハチは、黒髪や黒目など「黒」に向かって攻撃してくるようです。この理由は、人を含む大型哺乳類の弱点が黒色だからとの事。ハチにとっては、人もクマも天敵です。ちなみに、黒いカメラや黒い長靴など、動きのある黒いモノも避けた方がよいそうな。
A肌の露出を避ける:黒い髪を隠す帽子も含めて、長そで長ズボンで山へ行きましょう。
B香水や整髪料はつけない:匂いがハチを刺激するそうです。おめかしはせずに。
C飲み物はジュースよりも水を:ジュースの甘い匂いにつられてハチがやって来るようです。水なら、刺された場合にも役立ちます。もちろん、ジュースの空き缶を山で捨てることは、ハチを誘因するので御法度ですよ。


※私自身、ハチの専門家ではありません。不完全な記述もあるでしょうから、お気づきの方はぜひコメントをお寄せ下さいm(__)m

続く・・・・

update:2005-09-23
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2005年09月21日

カツラの葉は甘い匂い

■秋が進むにつれて、カツラが葉を落としています。
■ハート形の可愛いカツラの葉っぱ。皆さんは匂いを嗅いだことはありますか?
■これがとっても甘ぁ〜い匂いなのですヽ( ´ー`)ノ

カツラの葉s.jpg

■落葉の前後に時間を追って、緑から黄、そして茶色に葉は変わっていきますが、この順番で匂いが強くなる気がします。また木によって、匂いの強さも違うようです。
■森のアロマ研究所(最近、勝手に作った・・・・)所長のお話では、乾燥させるとさらに匂いが強くなるとの事。

■甘いと言っても、とても「奥ゆかしい」甘さ。私の中ではマイブーム(←言葉が古い?)。カツラの木を見つけると立ち止まり、落ち葉を拾って匂いを嗅いでは、放心状態になっています( ´∀`)

■住田町ではかつて、カツラの葉を集めてお香を作ったそうです。紫波町の産直で販売されているとも聞きました。作り方が気になるところですが・・・・

【本ブログ内の関連記事】
■種山ヶ原樹木図鑑>カツラ
■森のアロマ研究所>森のアロマを試してみた。

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2005年09月18日

サワグルミ

Pterocarya rhoifolia_all.jpg
【写真】すくっと真っ直ぐに枝葉を天へ伸ばす。サワグルミの樹形は特徴的だ。開葉の頃。

■クルミ科サワグルミ属
■学名:Pterocarya rhoifolia
■漢字:沢胡桃
■別名・方言:カグルミ(岩手)
■分布:北海道、本州、四国、九州
■落葉高木
■葉:奇数羽状複葉
■花期:4月〜6月
■性型:雌雄同株
■風媒花
■風散布(?)
■冬芽:互生
■用途:マッチの軸木、経木、下駄、白箸など

漢字_サワグルミs.jpg

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オニグルミのゆくえ

りす食痕_オニグルミ.jpg
【写真】ミズナラの落葉の隙間から、二つに割れたオニグルミを発見!誰が食べたのかな・・・・

【オニグルミを食べた犯人は?〜クリックして続きを読む】
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2005年09月13日

リンドウ


 ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすゝきの風にひるがへる中を、天の川の水や、三角点の青じろい微光の中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした。
「あゝ、りんだうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
 線路のへりになったみじかい芝草の中に、月長石ででも刻まれたような、すばらしい紫のりんだうの花が咲いていました。
「ぼく、飛び下りて、あいつをとって、また飛び乗ってみせようか。」ジョバンニは胸を躍らせて云いました。
「もうだめだ。あんなにうしろへ行ってしまったから。」
 カムパネルラが、さう云ってしまふかしまはないうち、次のりんだうの花が、いっぱいに光って過ぎて行きました。
 と思ったら、もう次から次から、たくさんのきいろな底をもったりんだうの花のコップが、湧くように、雨のように、眼の前を通り、三角標の列は、けむるように燃えるように、いよいよ光って立ったのです。
[銀河鉄道の夜]より



リンドウ_all.jpg


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2005年09月10日

盆花(ぼんばな)

■初秋の種山にて町内のおじさまから、盆花(ぼんばな)のお話を聞きました。
■そもそも盆花とは、先祖の霊を迎えるため、お盆に山へ出かけて採ってくる花のようです。最近は、造花が多くなってきたのかな?

■この盆花。地域によって、山から採る花の種類が異なるようです。
■住田町のある地域では、キクイモやオミナエシの花を採り、お墓に供えたと聞きました。

オミナエシ_Fup.jpg
【写真】小さなオミナエシの花にイネ科(?)の草が絡みあう

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森のアロマを試してみた。

■葉っぱや枯れ枝を拾って来て炙り、どの様な匂いが香るのかを試してみました。

森のアロマ_葉をあぶる.jpg

■桜の枯れ枝などは、なかなか良い匂いがするような・・・・
■匂いもさることながら、この「炙って匂いを嗅ぐ」という作業がとても面白い(≧▽≦) おままごと感覚でワクワクしますよ。

nekogusuさんにコメントをいただいたとおり、住田町でも、カツラの葉からお香を作っていたという重要な情報も得たようです。
■散策会当日、どうなるのか楽しみになってきたゾォ(n_n)v

to be continued・・・・

【本ブログ内の関連記事】
■散策会>森のアロマ?
■種山ヶ原樹木図鑑>カツラ

◎トラックバック・ピープル:アロマ

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2005年09月05日

爽秋の候、物見山へ

■まさに、天高く空気の澄んだ物見山の秋。レンゲツツジが咲き誇る初夏の派手さこそないですが、秋の物見山も格別です。

山頂を望む.jpg

初秋の物見山へ【クリックすると続きが読めます!】
posted by happyisland at 23:20| 岩手 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

ツキテッポウ(突き鉄砲)

■森の案内人のおじさまが足を止め、何やら植物の茎を切り取りました。
■手にしたのは、春の山を黄金に染めるヤマブキ(山吹)。この茎には、白い芯(髄)が通っています。別に切り取った茎の先を使って押し出すと、「ポンッ」という音とともに白い芯が飛び出します。

ヤマブキの髄.jpg

押し出す様子.avi ←クリックすると、芯を押し出す様子が動画で見られるはず。

■ヤマブキの芯は、まるで発泡スチロールのよう。
■この芯を短く刻んで、鉄砲の弾にして遊んだそうです。鉄砲の本体(銃身)は細い竹。刻んだ弾を口でなめて粘り気を持たせ、茎が空洞である竹に詰め込み、突き出して飛ばしたそうな。
■ちなみに竹の種類は、「シノダケ」とおっしゃっていました。実物は分かりません(^-^;  次の機会に教えていただきましょう。
■このヤマブキの芯を弾にした鉄砲は、「ツキテッポウ」と呼ばれる子供の頃の遊びだったそうです。

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2005年09月03日

秋立つ

■種山へ行ったのは久しぶり(^_^;もうすっかりと秋の気配に包まれていました。
■広がる秋の青空。移ろう季節を噛みしめながら、種山の森へ。

物見山へ.jpg

秋が訪れた森へ【クリックすると続きが読めます!】
posted by happyisland at 00:29| 岩手 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月02日

かたくり


 その窪地はふくふくした苔に覆われ、所々やさしいかたくりの花が咲いていました。若い木だまにはそのうすむらさきの立派な花はふらふらうすぐろくひらめくだけではっきり見えませんでした。却ってそのつやつやした緑色の葉の上に次々せわしくあらわれて又消えて行く紫色のあやしい文字を読みました。
「はるだ、はるだ、はるの日がきた、」字は一つずつ生きて息をついて、消えてはあらわれ、あらわれては又消えました。
「そらでも、つちでも、くさのうえでもいちめんいちめん、ももいろの火がもえている。」
 若い木霊ははげしく鳴る胸を弾けさせまいと堅く堅く押えながら急いで又歩き出しました。
[若い木霊]より



Erythronium japonicum.jpg


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2005年09月01日

あざみ


寂しさはあざみに湧きて白雲の種山ヶ原にみちみちにけり。
短歌[種山ヶ原](「アザリア」所収)より



Cirsium japonicum_F.jpg


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